そこにあるのは、一見無愛想な文字と数字の羅列でしかありません。しかし、優駿達の蹄跡を表を追って辿ることにより、彼らが短くて長い馬生において、いかにライバル達と鎬を削りあい、この上ない栄光を勝ち取り、あるいは奈落への挫折を味わったか、いわば名馬達の「生き様」が、脈々と記されているのです。
競馬ファンは、名馬を記憶として心の中に留めることが出来ます。心の奥の印象は、彼らが残した記録を再確認することによって、より鮮明に、瞼の裏にまで浮かんでくることでしょう。
また、過去の馬を直接見聞していない者にとっては、残された記録がその馬の個性を物語ってくれることでしょう。
「競馬は、歴史と伝統に裏打ちされたスポーツだからこそ、それらを語りつづける必要があるのだ」 (故・野平祐二氏)
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by アホヌラ(代表管理人)